所長一人ですべてを行なうスタイルからの脱却

税理士法人土手内総合事務所  税理士
土手内誠仁 先生
 税理士
磯野伸也 先生
東京都国分寺市光町1-7-8

高台に建つ事務所は一軒家そのものです。リフォームされた事務所の中は、築20 数年を感じさせず、明るく開放的です。今回は、東京都国分寺市の税理士法人土手内総合事務所、代表社員税理士の土手内先生と、社員税理士で執行役員の礒野先生のお二人にお話をうかがいました。

間接照明など税理士事務所らしくない作りですが、お客さまの反応はいかがですか?

土手内先生

先代のからの事務所なので築20 数年になるかと思いますが、リフォームする時にあえて事務所風にはしませんでした。お客さまについては、ここに来ていただく事はほとんどありません。資料などもお客さまの所にあるものが多いですので、効率なども考え、あえてお客さまの所へ行くというスタイルを取っています。

では、お客さまの所へ訪問する際に大事にしていることはありますか?

土手内先生

朝礼などで社員に伝えているのは、お客さまの所へ訪問し、われわれが帰った後、お客さまが幸福を感じてくれたか。そこを意識して仕事をするように言っています。大事なのはお客さまが主人公だということ、当たり前のことですが、お客さまあっての仕事です。

平成15年に「税理士法人土手内総合事務所」として、税理士法人化されています。税理士法人としてパートナーをどう選ぶかは、大きな課題かと思いますが、その辺りはどうでしたか。

土手内先生

イコールパートナーというのは現実問題無理だと思います。開業医院を二人の医者でやっているようなもので、どちらかが院長となり、主従関係をつくらないと保っていけません。ただ、よほど信頼していないと頼めないのは事実です。頼まれたほうも嫌だったと思いますよ(笑)。

礒野先生

私は、もともと従業員で、社員税理士として他事務所から来たわけではありませんので、人事面を統括してはいますが、他の社員と一緒に現場にも出ていきます。その他、資産税や法人にはまた別の統括者がいます。法人組織として、ピラミッド型の組織体制になっていて、班長という現場責任者が何人かいます。

個人・法人問わずお客さまに担当者が一人ということはありません。必ず、班長と一緒になって対応していきます。班長は、同じお客さまでも資産税や法人税など対応内容によって変わります。現場対応については班長同士が会議を行いその裁量で判断していきます。お客さまによっては、合う合わないもありますから一人より二人の方がよい場合もあります。また、担当者も上司が一人だと息が詰まってしまいますし、OJTとしても、上司が変わればまた違ったことが学べます。限られた人数の中で、お客さまに合わせて組織を変えていく工夫をしてきています。

平成15年に「税理士法人土手内総合事務所」として、税理士法人化されています。税理士法人としてパートナーをどう選ぶかは、大きな課題かと思いますが、その辺りはどうでしたか。

土手内先生

イコールパートナーというのは現実問題無理だと思います。開業医院を二人の医者でやっているようなもので、どちらかが院長となり、主従関係をつくらないと保っていけません。ただ、よほど信頼していないと頼めないのは事実です。頼まれたほうも嫌だったと思いますよ(笑)。

礒野先生

私は、もともと従業員で、社員税理士として他事務所から来たわけではありませんので、人事面を統括してはいますが、他の社員と一緒に現場にも出ていきます。その他、資産税や法人にはまた別の統括者がいます。法人組織として、ピラミッド型の組織体制になっていて、班長という現場責任者が何人かいます。

個人・法人問わずお客さまに担当者が一人ということはありません。必ず、班長と一緒になって対応していきます。班長は、同じお客さまでも資産税や法人税など対応内容によって変わります。現場対応については班長同士が会議を行いその裁量で判断していきます。お客さまによっては、合う合わないもありますから一人より二人の方がよい場合もあります。また、担当者も上司が一人だと息が詰まってしまいますし、OJTとしても、上司が変わればまた違ったことが学べます。限られた人数の中で、お客さまに合わせて組織を変えていく工夫をしてきています。

税理士法人を運営されていく上で苦労されたことはなんでしょうか。

土手内先生

権限の委譲ではないでしょうか。父親の事務所に入りいろいろと見てきましたが、今と昔とでは事務所経営の仕方が違うと思います。昔は、所長一人ですべて行う、つまり個人がすべて見るという事務所経営でしたが、今はそれでは限界があると思います。だから、多くの権限を委譲しました。ただ、最初は嫌でした。でも、それをしないとすべてを一人でやるスタイルからは抜け出せません。思い切って、権限を委譲すれば、そこに自主性や責任感が育ってきます。当然、嫌な人は辞めていきます。人数を多くするとかのレベルではなく、事務所を大きくしていこうと考えた時にそういう土台を作っておく必要があります。

職員の教育はどうされていますか?

土手内先生

お客さまから、わからないことを聞かれた時は、「はいわかりました」と答えるよう、返事の仕方だけは気をつけるようにはよく言っています。分からないことを聞かれて、分かりましたという返事も変ですが、「早速調べてお返事します」といって帰ってすぐ調べて答える。「分からないので」では、こいつは何も知らないとお客さまに連想させてしまいます。言葉は大事だと思います。レガシィのCDについては、担当者を決めてテーマ選びをしてもらったものを社内研修時間に聴いています。