いよいよ相続税増税お客さまと一緒に“みらい”へ歩む取組とは

税理士法人みらいパートナーズ  代表社員税理士
戸田譲三 先生
神奈川県横浜市西区北幸1-11-15 横浜ST ビル18 階

平成27年からの相続税の大増税まで、いよいよあと1年を切りました。そのような中、相続の業務により注目し、力を入れていらっしゃるのが戸田先生です。同じ方向性を考えている皆さまの、今年の取組の参考とさせていただけそうです。

 税理士法人のホームページを拝見しました。とてもやわらかいイメージですが、作成にあたり意識されたのはどんなことですか。

戸田先生

お客さまとはビジネスライクではなく「こころ」と「こころ」のつながりを大切に仕事していきたいという思いを、ホームページのデザイナーに伝え、作ってもらいました。

ロゴは「こころ=ハート」が二つ向き合い、さらに「みらい」の頭文字「M」をイメージ。

まごころのあるサービスで、お客さまに感動していただきたい、という願いを形にしました。また、パンフレットも制作しました。

配色は画家の「府川誠さん」の絵が大好きなので、参考にしました。

そもそもどのような理由によって、このようなホームページやパンフレットを作成しようと思われたのでしょうか?

戸田先生

平成27年の相続税増税に向け、さまざまなところで相続の話が持ち上がっていますので、顧客開拓をしていくために作成しました。

顧問先にお客さまをご紹介していただくお願いをする時、さらにお客さまに見ていただく時、何か目に見えるものがないと難しいと考えていました。

また、職員がお客さまに自分たちのサービスを説明しやすくなり、自信を持てるようにもなりました。

 そのホームページやパンフレットの中に、「エンディングコーチ」というサービスがあります。これはどういったものでしょうか?

戸田先生

当法人のサービスとして力を入れているのが、この「エンディングコーチ」で、商標登録をしています。

もともと私自身、相続が好きだったこともあります。これまでさまざまな相続のお手伝いをしてきましたが、家族が壊れていくのは見たくありません。

どうしたら先代の遺してくれた家族の形を続けていけるのか。税額を下げることを主眼に置いた結果、親族間のトラブルを招いたり、結果として納税できなくなってしまったりしたのでは何の意味もありません。

ですから、税額を下げるだけのお手伝いではなく、次の世代にうまくバトンタッチしてもらう。そのお手伝いを一緒にしていきたい、という思いを込めました。

「エンディングコーチ」は、相続でお手伝いすることへの私たちのお客さまに向けた思いです。「クレド」に近いかもしれませんが、私たちのお客さまへの姿勢がはっきりと言葉として定義され固定されますので、結果として、私たち自身に向けたメッセージにもなりました。

これからは、さらに他との違いを出していかなければならないと考えています。

そんな相続へのこだわりの中で、三代に渡って相続の依頼をいただくお客さまもいらっしゃいます。常に意識しているのは、「自分の親にこのサービスを勧められるか」です。

そして、安心していただくことではないでしょうか。

 いよいよ、来年は相続税増税となり、「相続」への注目が高まっています。多くの先生方が相続業務へ関心を持たれていますが、先生はどのようにお考えでしょうか?

戸田先生

これから先、法人の数が増加することは考えにくい、逆に減少していくことはありますので、お客さまや売上が減少する分は、別のところで増やしていかなければなりません。

そうした意味でも、今回のホームページやパンフレットなどの作成もそうですが、市場拡大していく「相続」を切り口に、お客さま獲得に力を入れていかなければならないと思います。

逆に、「相続」を切り口に、他業種から我々への営業や提案も多くありますので、取り巻く環境を見極めていきながら、取り組んでいく必要もあるかと思います。