講師と実務の両立にこだわりありテーマは簿記と実務のかけはし

2015 3
小宮山勝博税理士事務所  所長 税理士
小宮山勝博 先生
埼玉県新座市西堀2-9-18

税理士でありながら現役の簿記講師でもある小宮山先生。そこには元経理マンでもある先生の簿記知識と実務への強いこだわりがありました。

実は税理士登録は54歳になってからと伺いました。

小宮山先生

そうですね。平成17年に登録して今年で10年目です。

大学卒業後、会計事務所に勤めながら専門学校に通い、税理士資格の取得を目指しました。そして、会社の経理も経験したいということで退職してメーカーの経理マンとしてのキャリアを積みました。さらに、その経理の経験を活かしたいということから、縁あって簿記の講師をすることになりました。

この経理の経験、簿記の知識が自分の強みですので、これらを活かしていくにはどうすればいいのか、と考えた時、「資格」があればできること、「資格」がないとできないことがあることを実感し、「税理士」資格の取得に立ち戻ったのです。

現在はどのように活動をなさっているのでしょうか?

小宮山先生

税理士登録後は、簿記等の講師を続けながら、埼玉県新座市に事務所を構えて、地元に密着した形で、地元企業や個人の方のお手伝いをしています。

簿記の講師を続けながら税理士として活動しているのですね。

小宮山先生

税理士の活動をしていくうえで、実務一本に絞った方がいいと助言をくださる先輩方もおりましたが、実務と簿記の両方に精通し橋渡しができるというのが自分の強みだと思います。

経理の仕事は、簿記的な知識だけでなく実務知識も必要です。

私であれば、元経理マンの税理士として、そして簿記の現役講師として両面からサポートすることができます。

簿記と実務の橋渡しが自分のテーマであるという思いから、こだわりを持って二足のわらじを履き続けています。

先生がその活動を行う上で大切になさっていることは何かございますのでしょうか?

小宮山先生

専門学校の受講生や税理士としてお話しする経理担当の方に共通していえることですが、まず経理という仕事に興味を持っていただくことが大切であると思います。さらに、仕事を楽しんでいただきたい、そう考えています。

例えば、専門学校の生徒たちには、あまり簿記の知識ばかり詰め込んでしまうと、そこで嫌になってしまう、そうするともうそこから先に進めなくなってしまいます。ですので、実務の話から入って、それから簿記の話と関連付けるという伝え方をすることもあります。まず、興味を持ってもらうことが重要なのです。

このことは、顧問先へのお手伝いにも共通します。

顧問先に行くと、経理を担当なさる奥さまなど、皆さま最初は簿記の知識が全くゼロのところから始める方が多いです。 私が心掛けているのは、この一番最初の入り口で担当の方を置いてきぼりにしないということです。

顧問先の経理業務の習熟やコンピューターによる自計化がうまくいかない最大の要因は経理担当者の最初の躓きへのケア不足だと、私は考えています。この入口の部分で興味を失う、苦手だと思い込んでしまう、このようなことがあると、うまくいかなくなってしまいます。

お話しにありましたコンピューター会計の導入にも力を入れているとお伺いしていますが……。

小宮山先生

経理に必要な基本の3つは、簿記の知識、経理の実務、そしてコンピューター会計だと思っています。

地方の中小の会社や個人の方は、記帳代行を頼まず自分で帳簿を作成し、経費を抑えたいというニーズがありながら、「コンピューター会計のマニュアルを読んでも頭に入らない」、「経理関係の学校に通っている時間はない」、というジレンマに陥っています。

ですので、私が土日などの週末にも対応し、しっかり担当者が慣れるまでサポートして差し上げると大変喜ばれます。

前述したように、導入の一番の敵は最初の躓きです。ここをしっかり乗り越えると、一年もすれば一通りのことができるようになりますし、3年もするとベテランといっていいぐらいの習熟度になります。

これは、地域密着のフットワークと講師として粘り強く丁寧に教えるというスキルを持った私に合ったやり方なのだと考え、自分の使命だと考えています。

これからの活動について、お話しを伺えますか?

小宮山先生

経理マン、講師、税理士という経歴を持つ自分だからできる簿記の知識と経理・税務の実務の橋渡しをしていきたいです。

ですので、今後も簿記講師は続けていきたいと思っています。

いつか地元で簿記教室のような簿記普及の活動を行い、地域社会の中で、実務と知識の連携の役に立てればとも考えています。