経験値を上げるために日々の研鑽を欠かさない

金子公認会計士事務所  所長 公認会計士 税理士
金子健紀 先生
東京都千代田区霞が関3-5-1 霞が関IHFビル3階

より満足していただけるサービスを目指すため、セミナーに積極的に参加するなど、日々の自己研鑽を欠かさない。そして、学んだ知識やご経験を業界への恩返しとの精神で、後進育成にも力を入れている。

公認会計士・税理士になったきっかけは何でしょうか。

金子先生

大学卒業後、先輩に誘われて損害保険会社に入社しました。就職先は大企業であったため、ジェネラリスト思考でした。また、金融機関ということもありますが、部署異動が多く、そのため専門性が身に付きにくい環境にありました。私はあまり器用ではないので、広く浅くよりは、専門性を突き詰めた方が性格にも合っていると思い、転職を決意しました。会計士を目指したのは、資格取得後にすぐに働けるという点からです。この時、子供もいましたので、いつまでも無職ではいられない状況で、必死に勉強し無事1年で合格しました。

合格後はどうされたのでしょうか。

金子先生

公認会計士の試験を受けた後は、小さな会計事務所に勤めました。小さい事務所でしたので、顧問先の総務や経理の部分も代替しているような感じでした。社会保険や給与まで幅広く税務以外のことも担当し、これは生きるための知恵にもなると思いました。とてもいい勉強になりました。

独立してからはどうでしたか。

金子先生

大企業で働いていた時に、例えば、お客さまが私に頭を下げるのは私に対してではなくて、私の後ろにある会社に対してでした。一体自分にどれほどの能力があるのか、評価されているのかが分からなくて、正直つまらないなと感じていました。 

しかし、独立するとこの部分がはっきりと分かるので、私にとっては精神衛生上良かったですね。何かしらの評価があるから、私に対してお金を払ってくれていると思いますので。

後進育成のために、日本公認会計士協会東京実務補習所の講師もされていらっしゃいますね。

金子先生

私が旧2次試験に合格したころ、会計士協会の実務補習所の担当リーダーが、今の東京会会

長の柳澤義一先生でした。私自身分からないことがたくさんありましたので、柳澤先生から色々なことを教えていただきました。そして、数年後にその柳澤先生から、「金子君もそろそろどうだ」と言われ、業界への恩返しという意味でもお引き受けさせていただきました。

弊社の商品はどのようにご利用いただいているのでしょうか。

金子先生

朝早く事務所に来て、他の職員が来る前に集中して聞いています。不器用なので、何かをしながら聞くといったことができないのと、気になるとすぐに調べたくなる性格なので、事務所で腰を据えて集中して学習しています。

また、損害保険会社に勤めていた期間があるため、他の先生よりも出遅れていると思っていますので、積極的にセミナーにも参加しています。多いと1カ月に10回ぐらい行きます。

かなり積極的に参加されているのですね。

金子先生

実務の経験値を上げる必要があると思いますので。レガシィの商品を聞いたり、セミナーに参加したりするのは、日ごろの実務で経験できることは限られているからです。しかし、仕事はその経験だけでは足りません。そのため、講師の先生の経験を聞くことで自分の経験値を上げたいと思っています。

最後に、今後の抱負をお聞かせください。

金子先生

もっと仕事の質を高めるために、今は税理士法人化することを目標にしています。もっとチェックする体制を作り、また、複雑化する実務に対応できるようにしていきたいと思っています。そのためには大規模なものではないにせよ、ある程度の組織化を図る必要があると感じています。