地域密着の行動派税理士創意工夫の対応で支援

清水会計事務所  税理士
清水和雄 先生
東京都板橋区西台1-14-4

「人が右を向いている時に、僕は左を向いて、そこに何か穴がないか探してきました。穴を見つけたらそれを塞ぐ。ずっとそうやって工夫しながら会計事務所を続けてきました。」と語る清水先生。奥さまと二人三脚で続けてきた会計事務所。そこには清水先生のこだわりと工夫がたくさんありました。

税理士になったきっかけは何でしょうか?

清水先生

父がクリーニング屋を経営していましたが、兄が後を継ぐことになっていました。父としては会社を経営していくうえで、税金の相談ができる税理士が必要だと思い、子供の誰かを税理士にしたいと思っていたようです。ちなみに、叔父が弁護士だったことも影響していると思います。法律の相談は叔父にできますから。それで父が私に税理士を勧めてきたのがきっかけで目指すようになりました。

これまでお仕事をされていて印象に残っていることはありますか?

清水先生

顧問先から役員退職金の支払いについて相談があり、当事務所にとっては初めての、かなり高額な金額であったため、何度も役員退職金規定や議事録を検討しました。

この金額が過大か否かで非常に悩みましたが、その金額の根拠をしっかりと議事録に書いて支払いました。後日、税務調査がありましたが、指摘されることもなく終了しました。その時は否認されるのではないかとドキドキしたのを今でも覚えています。顧問先からも、さらなる信頼を得ることができました。

日頃の実務で気を付けていることは何ですか。

清水先生

単純なミスに気を付けることです。事務所は妻と二人でやっております。といっても専門的なことは私が一人でチェックすることになりますので、最低でも2回は確認するようにしています。例えば決算書ができたら、確認してその日はそれで終わりにして、再確認は後日行います。やはり目が慣れてしまっているので日を改めます。また郵便物などに関してはすぐに封をせずに、妻に再度中身の確認をしてもらっています。

いつも肝に銘じているのは「人がすることはミスがあって当たり前」ということです。ミスは所内で発見すればミスではありません。事務所の外に出るとミスになります。そのため何度も確認することを心がけています。

日頃から実務の研鑽や最新情報はどのようにキャッチアップされていますか。

清水先生

研修用のDVDを買ったり、さまざまな会計事務所が配信しているメルマガをチェックしたりして情報を集めています。あとは積極的にセミナーに参加するようにしています。多いと週に3回行くときもありますね。

また、「5人の税理士の勉強会」というものを定期的に開催しています。これはつながりのある先生5人で気になる記事や実務情報を持ち寄って意見交換などをして勉強しています。この勉強会の仲間はいざという時の仲間でもあるんです。

どのような仲間なんでしょうか?

清水先生

私のように一人で会計事務所をやっていますと、例えば私に何かあった時に「自分の会社は大丈夫だろうか」と不安に思い、聞かれてくるお客さまがいます。そんな万が一の時に備えてこの勉強会のメンバーには協力してもらえるように頼んであります。ですから、お客さまにそのように聞かれた時は「このような税理士がいますので安心してください」と伝え、実際私の名刺にも業務提携先として5人の名前を入れてお客さまにお渡ししています。

なるほど、色々と工夫をされてお客さまにお応えしていらっしゃるんですね。

清水先生

そうですね。色々と工夫しなければいけないと感じています。人が右を向いている時に、左を向いて、そこに穴がないか探して、あれば一つ一つ埋めていくイメージです。

昔、知り合いの税理士に「(都内の交通の便が良い)○○町で事務所を一緒に開かないか」と誘われたことがありました。しかし、お断わりしました。やはり事務所に来てもらうのが前提ではいけないと思いました。なぜかというと、お客さまのところへ訪問しないとお客さまがどのような環境でお仕事されているか把握しにくいからです。しっかり把握して、改善点を探し対応していく。これが大切ですから。都心ではなく住宅街に事務所を開いたのもこのような理由があります。

今後の抱負をお聞かせください。

清水先生

今後はセカンドオピニオンにも力を入れていきたいと思っています。そのためにもお客さまの本音を聞き出せるように工夫をしていかなければと思っています。お客さまは聞いたことに関しては教えていただけますが、それだけでは不十分です。お客さまから「実は……」といったお話を聞き出せるように対応力を磨いていきたいですね。