常にアンテナを伸ばし、 常に危機感を持って

弁護士法人三宅法律事務所  弁護士
渡邉 雅之 先生
東京事務所 東京都千代田区有楽町1丁目7番1号 有楽町電気ビルヂング北館9階

マイナンバー対応について、いち早く情報提供をされていた渡邉先生。お客さんを開拓していくための取組みや今後の目標をお聴きしました。

渡邉先生の業務内容を教えてください。

渡邉先生

私は、金融規制やコンプライアンスの分野を中心に、仕事の範囲を徐々に広げて、お客さんを開拓してきました。今は、証券会社や大手クレジットカード会社の助言が定期的な仕事としては一番多いですね。それから、マイナンバー対応も含め、これから新たに企業に求められるだろう対応について、早い時期から先行投資で種を蒔いておいて、いずれ花を咲かせようとしています。今後は、改正個人情報保護法の施行も予定されているので、マイナンバーも含め情報関係に力を入れていきます。また、あまり他の弁護士の先生方が手を付けていない電力やカジノに関するテーマも取り扱っていきたいと考えています。

マイナンバー対応に関して、渡邉先生は書籍を執筆され、セミナー依頼も増えているそうですね。

渡邉先生

お陰さまで、日本法令から刊行された書籍『マイナンバー制度 法的リスク対策と特定個人情報取扱規程』が好評いただき、改訂版も出すことができました。おそらくは、規程を惜しげもなく載せている点が多くの方から喜ばれている原因ではないかと思います。また、私の法律事務所のサイト上でも、ほぼ毎日規程の内容を更新しています。規程を公開したことをきっかけに、4社くらいからお仕事をいただくことができました。自分の身を切ることで、仕事に結びついたと思います。マイナンバー対応に関して、セミナーをこれまで90回ほど実施しています。

セミナーでお客さんを開拓することはできますか?

渡邉先生

セミナーに来るお客さんは、弁護士を雇うか否かを判断する方ではないことが多いと思いますので、セミナーのルートから開拓していくのは相当難しいというのが実感です。そこで、私は企業に飛び込みで営業活動をすることもあります。「顧問弁護士がいるから来なくても良いです」と企業の方からお断りされても、「一度無料でセミナーをさせてほしい」とお願いすることもあります。お客さんの開拓というと、弁護士会の派閥に深く関わることも重要ですね。現在、株式会社王将フードサービスの社外取締役を勤めているのですが、そのきっかけは民暴委員会の紹介でした。弁護士会の派閥を活かさない手はありません。今の若手の先生方は、嫌がる方も多いですけれどもね。

ご出演商品(「顧問先にそのまま渡せて便利! A4一枚で伝えるマイナンバー対策一覧と規程見本」)の聴きどころは、どの辺りでしょうか。

渡邉先生

マイナンバー制度について私が約3年間セミナー等で何回も反芻してきた内容を凝縮してA4一枚にまとめましたので、まずはこれだけで、企業が対応すべきポイントを掴んでいただけるはずです。また、規程類を付けていますので、企業の方に是非お渡しいただきたいです。

今後の目標を教えてください。

渡邉先生

民法改正などを今後英語で発信していきたいと思います。日本がこの苦しい状況の中で生き残っていく道は、英語を使ってお客さんに最新動向や実務を説明できることだと私自身感じています。大手の法律事務所に仕事が集中している状況の中で、現状に安住してはダメだと思います。まだまだ努力をしないと生き残っていけません。常にアンテナを伸ばし、常に 危機感を持って。顧問先に安住せずに積極的に新しい取引先やお客さんを開拓する。このことは常に止まずに続けていきたいです。