「お客さまのために全力投球」 発展を続ける経営支援型事務所

税理士法人原会計事務所 代表社員 税理士  
原 俊 先生
[本社]東京都中央区八丁堀4-13-1 [市川支社]千葉県市川市北方1-16-6

「会計事務所はサービス業である」という考え方を大切にし、「納税者(お客さま)のために全力投球」を掲げ発展している税理士法人原会計事務所。例えば、自分の事務所のやり方を押し付けるのではなく、お客さまのやり方に合わせてサービスの形を変える柔軟さも大切にされています。

非常に広いフロアですね。

原先生

 この場所にはすぐ近くの3フロアの事務所から3年前に移転しました。スタッフが増えてきますと情報の絶対量は増加しますが、その情報を共有していかなければなりません。そのため、ワンフロアで業務を行うことにより、コミュニケーションが円滑に図れるようにしています。

先生が税理士として独立された経緯を教えてください。

原先生

 最初は金融機関に勤めていまして、法人融資や事業再生、相続対策といったものを担当していました。そんな中、税理士にも興味があり、5科目の試験に合格。中央区八丁堀に事務所を構えました。

現在は支社もお持ちですよね。

原先生

 千葉県市川市に支社があります。地域密着で活動していますので、相続のご相談などが多いです。一方、こちらの本社では、法人のお客さまが多くいらっしゃいます。本社・支社合わせて約30名のスタッフがいます。

原会計事務所が力を入れている点はどんな点でしょうか。

原先生

 法人のお客さまは千差万別です。お客さまの事情に合わせていくと、我々が行うサービスのベストな形というものが変わっていきます。ですので、画一化せずにお客さまに合わせて柔軟にサービスを変えていっています。ですから、自計化せずに記帳代行をさせていただいているお客さまもいらっしゃいます。  また、私は「報告」「連絡」「相談」が一番大事だと思っています。お客さまの情報を共有し、コミュニケーションを円滑に取らないと、会計事務所が組織として発展しないと考えています。

「東京中央相続支援センター」という専用のホームページを設けるなど、相続にも力を入れていらっしゃるとお聞きしました。

原先生

 平成27年度税制改正による相続税の基礎控除額の引き下げにより、相続のご相談は2倍以上増えました。  私は前職で金融機関に勤めていた時、相続税対策を担当していたため、相続に関しては馴染みもありますし、知識もあります。従って、事務所としても力を入れて対応しています。場所柄、住宅地が多い市川支店のほうが相続のご相談は多いです。

先ほど、記帳代行も行うということでしたが、担当者は忙しくなりませんか?

原先生

 担当者1人に数名のパートの人に付いてもらって、グループで担当しているので円滑に進みます。記帳は申告書を作成するためのスキルアップにもなりますので、IT化、フィンテック等、何でも流行に飛びつくだけでなく、事務所の仕組みは熟考して決めていったほうが良いと考えています。

レガシィのセミナーCD・DVDはどのようにご利用いただいているのでしょうか。

原先生

 天野先生が昔言っておられたように、車の移動時間などで聴いているパターンが多いです。 最近は税制が複雑化して聴き流しができないものが多いので、所内の勉強会で教材としているパターンも多いです。

最後に、今後の目標をお聞かせください。

原先生

 昔は30名でも相当大きな会計事務所でしたが、現在は100名が税理士業界生き残りのメルクマールと言われています。大きな事務所を見ていると、加速度的に人数を増やしているので、当事務所もこの流れに乗り遅れないように、コア業務と周辺業務を分けて、コア業務はさらに深く、周辺業務は広く、というハイブリッドの運営を心がけていきたいと思っています。  当事務所が心掛けているのは経営支援型(問題解決型)事務所による経営者層への付加価値の提供です。この前提として「クールヘッド・ウォームハート」(アルフレッド・マーシャル)のような心構えは大事にしていきたいですね。つまり、お金も遵法精神も大事(クールヘッド)、そしてお金は後からついてくる的な経営者への奉仕(ウォームハート)のバランスを持った事務所の運営を心がけていきたいですね。