地域密着型の総合法律事務所でありたい

弁護士法人福澤法律事務所  弁護士
福澤 武文 先生
東京都八王子市明神町4-7-15落合ビル3階

多摩地域に総合法律事務所を構えて13 年余り、地元密着型法律事務所の所長弁護士として、ソフトな物腰の中にも言葉に端々に情熱が感じられる福澤先生に、依頼者対応時の心得や若手弁護士の育成方法についてお話を伺いました。

ご事務所が今に至るまでの経緯を簡単にご紹介ください。

福澤先生

 私は、あきる野市出身ですので、事務所を持つなら地元の多摩地域でと考えていました。最初に八王子市内の弁護士事務所に約5年間お世話になった後、平成16年に独立して現在の事務所を開設しました。

ご事務所の特色を教えてください。

福澤先生

 一つは、地域密着型という点です。もう一つは、幅広い分野を取り扱う総合法律事務所ということになります。いろいろな分野の事案を取り扱うことに魅力と喜びを感じています。私としては相続業務を得意としています。それぞれの弁護士が様々な得意分野を持つことで、総合的なサービスを提供できるように心掛けています。

特に力を入れている業務・取組があれば教えてください。

福澤先生

 最近は、企業法務に力を入れています。将来的にこの分野で高いクオリティ・サービスを提供できる総合事務所にしていきたいと考えています。

ご事務所で大切にしていることを教えてください。

福澤先生

 一つ目は、敷居の低い気軽に相談できる事務所にするということです。二つ目は、相談・受任にあたっては、「依頼者の心の解決」 を常に心掛けるということです。事案ごとに紛争に至った経緯がある訳ですから、それをよく聴き理解した上で依頼者に寄り添った解決方法を提案することが大切だと思っています。三つ目は、フロンティア精神を持って仕事に臨むということです。弁護士の仕事は、法律や判例を個々の事案に単にあてはめるだけのものではないと考えています。例えば、法律と判例理論に基づいた結果のものがあったとして、その結論がおかしいと考えるのであれば、従前それについて誰も言っていなかったとしても、これを覆すために何かしら知恵を絞るなり、別の解釈や理論を構築することを考えることがとても重要だということです。昨年12月の最高裁決定が、預貯金も遺産分割の対象になるとして、従来の判例を変更しましたが、これがいい例だと思います。

若手の育成に関して力を入れていることはありますか。

福澤先生

 事務所には私以外に6人の弁護士がいますが、事件処理について相互に相談し合ったり、先輩に教えてもらったりしながら実務経験を積める環境は提供できていると思っています。また、1年目の弁護士には、1年間1人で相談業務にはあたらせていません。2年目でも1人であたることは少ないです。なぜなら、法律相談が一番難しいと思うからです。つまり、依頼者から聴いた生の事実に法律をあてはめ、数あ る選択肢の中から解決方法を提案することは、ベテラン弁護士でも大変難しい作業ですから、基本的に先輩弁護士との2人体制で相談業務にあたらせて実務経験を積めるように指導しています。

レガシィの商品をどのように活用なされていますか。

福澤先生

 レガシィのCD・DVD は、専門性が高く、実務に役立つタイトルが多いと思います。特定のテーマに関する重要ポイントを大掴みできる点は書籍と違った利点ではないでしょうか。少し前になりますが、それまで事務所で取り扱ったことのなかった民暴事案に対処する必要が生じた際にも活用しました。

今後の展望をお聞かください。

福澤先生
 地域密着型の総合事務所を目指していますので、まずは多摩地域で一番頼りになる事務所にしたいと思っています。