人とは違う視点で成長し続ける会計事務所

ななお税理士法人 代表 税理士・行政書士  
菅家 尚子 先生
埼玉県川口市西川口3 丁目17 番12 号 桃の木ビル

「私は怠け者なので」とインタビューでおっしゃっていましたが、お話を聞いているとご自身に非常に厳しい先生でいらっしゃると感じました。顧問報酬の決め方ひとつでも曖昧な部分を許さない仕組みを作られていました。「人が右ならその逆を」とあえて困難な道も選択して挑戦されてきた菅家先生。業界ではユニークな取り組みをされお客さまに支持をされ成長されています。

まったく第三者の先生と税理士法人をなされていますが、その経緯は何だったのでしょうか。業界ではまだまだ珍しく感じます。

菅家先生

はい、そうですね。確かに周りからもやめた方がいいと言われたこともありました。 以前から、自分が独立してここまでやってきた税理士事務所を今後どうしようかと考えていました。所内に税理士がいなかったので誰かに譲るか、もしくはどなたかと一緒にするかのどちらかでと思っていたところ、現在のパートナーの杉山に出会いました。私は、お客さまに対しても曖昧なところが許せない性格です。そのためお客さまにも厳しい時があるのですが、杉山も同じように曖昧なところが許せないタイプでしたので方向性が合いました。 私はどちらかというと周りに厳しい印象を与えてしまうのですが、杉山は優しい印象を与える人物です。また、何度か話しているうちに、お互い持っていないところを持っていると感じたのもあります。そして、自分が税理士になるにあたり大変お世話になった恩人である先生に杉山の雰囲気が似ているということもあり、インスピレーションが働いたというのもあります。 数カ月間一緒にやってみて問題がなかったので、その後法人化いたしました。

なるほど。その恩人の先生とはどのような先生だったのでしょうか

菅家先生

親が商売をしており学生時代に税務調査がありました。帰宅すると私の部屋まで調べられていましたが、税理士は何も対応してくれませんでした。その時の経験からお客さまに安心してもらえる税理士になろうと決めたのですが、当時は「経験がない人は雇わないよ」とはっきりと言われてしまう時代でした。どこの事務所に面接にいっても不採用の連続で、慌てて簿記の勉強なども始めたのですがなか なか決まりませんでした。そんな時に出会ったのが、その恩人となる会計事務所の先生でした。その頃は今のようにパソコンが発達していなかったので、字を書く業務がけっこうありました。そのため「字が書ければいいよ」ということで採用していただけました。働き始めてからも、通常の業務をしながら資格試験の勉強もしていましたので、勉強の部分でも色々と教えていただきました。さらに、独立後もたくさんのお仕事をご紹介していただき本当に感謝しております。

事務所の特徴は何でしょうか?

菅家先生

法人のお客さまがメインですが、ここ最近は相続税申告の問い合わせが増えてきましたので、資産税関係の事務所の仕組み作りを進めています。特に報酬体系をしっかりと作っています。やはりお客さまに安心していただきたいので、そこは明確に作っています。 私の事務所の特徴でもあるのですが、法人の顧問契約書のなかにしっかりと値上げと値下げを明記しています。私の恣意的な理由で顧問料を上げたりするのは良くないと思いますので、初めにしっかりと契約書に明記し、3年ごとに見直しを行っています。初めからしっかりと契約書でうたっておくと、トラブルになりませんし、上げる時もお客さまに納得していただけやすいです。

今後の事務所の展望をお聞かせください

菅家先生

「あそこの会計事務所がいいらしいよ」と言っていただけるように、地域で一番の会計事務所を目指したいと思っています。県で1位ではなくて、事務所がある周辺地域の方々に安心してもらえるような事務所を目指していきたいと思います。どちらかと言いますと、税金を払うというのはお金が出ていく話になりますので、なかなか喜ばれにくい面が私たちの仕事にはあります。だからこそ、しっかりと明確に対応させていただき、安心をお届けすることが大切だと思っています。