一つの問題を さまざまな視点から 徹底的に調べる

小林磨寿美税理士事務所 代表 税理士  
小林 磨寿美 先生
神奈川県厚木市中町2-13-14 サンシャインビル4F

システムエンジニアから税理士になった異色の経歴をもつ小林先生。レガシィのCD・DVDの講師としてもお馴染みの先生ですが、今回改めて税理士になったきっかけや、日頃の情報収集の仕方などについてお話を聞かせていただきました。常日頃からの積み重ねと多角的な視点が重要だと改めて感じるインタビューとなりました。

税理士になったきっかけは何でしょうか

小林先生

 そもそも法律に関することに興味がありました。大学時代は、経営学部に所属していましたので、税理士の業務と大学の講義の内容がまったく関係がないわけではありませんでした。税理士を目指していた学生もいたのですが、当時の私は、関心がそこまでなく目指すことはありませんでした。  それで、大学卒業後はシステムエンジニアの道に進んだのですが、一時期その仕事を離れていました。システムエンジニアの世界は、もの凄いスピードで情報が更新されます。一年前の情報が大昔の情報となり、少しの間離れているだけで、もう対応しきれません。そのため、システムエンジニアの世界に戻るのは難しいと感じていました。 そのような時に「法律に関する仕事に就きたい」と改めて思いまして、税理士を目指すことにいたしました。

税理士に挑戦するにあたり、不安はありませんでしたか

小林先生

 不安はありましたが、「簿記や会計を知らなかった人が税理士試験に合格したらしい」という情報を聞きまして、「よし、チャンスがある」と思いました(笑)。また、税理士という仕事が自分に向いているかどうかは、やってみないと分からないとも思っていました。  ただ、そもそも理屈で話すタイプで、腑に落ちないと前に進めない性格ですので、今では私には向いている職業だと感じています。

日頃の実務では、どんなところに気を付けていますか

小林先生

そうですね、「目線を変える」ということでしょうか。  例えば、一つの事象に対して、Aさんの理屈もあれば、Bさんの理屈もあると思うのです。「なぜそのようなことをするのか」ということを常に考えながら実務に取り組んでいます。

小林先生には、弊社での講師もしていただいております。実務の最新情報をキャッチするのが本当に早いと感じてます。どのように情報を収集されているのでしょうか

小林先生

 特にこれといった決まりごとはないのですが、日頃からネットや雑誌、メーリングリストなどさまざまなものを活用して情報を集めています。移動中やすき間時間に意識的に行っているというよりも、必要な都度、情報を集めて調べている感じです。  また、定期的に参加しているセミナーがあり、それには必ず参加するように決めています。予定にしっかりと組み入れて積極的に参加するように心がけています。

職員研修はどのようにされていますか

小林先生

 私どもの事務所は、法人税の月次と決算、経営計画でISOを取得しています。そのため、社 内研修の制度もしっかりと準備しています。  例えば、新人の職員には、法人税や消費税の研修を受けに行ってもらったり、ウェブ研修 を受けてもらったりしています。また、職員とはランチミーティングもしています。お昼の時間を使って、食事を事務所で用意して、研修を行うといったものです。  あとは、レガシィさんの商品、特に確定申告のものは毎年聴いてもらっています。手ごろな価格で購入できますから、助かっています。

ありがとうございます。最後に、今後の目標をお聞かせください。

小林先生

 そうですね、今は記帳代行的な業務は縮小させていっています。今後は、経営計画といった未来会計思考でやっていきたいと思っていますので。顧問先の会社の成長にお役に立てるような会計事務所になりたいと思います。