想いを引き継ぐ 経験を活かした事業承継支援

Ph01
中央税務会計事務所 所長  税理士・CFP(R)
中島 由雅 先生
埼玉県さいたま市中央区大戸6-30- 1

今回はさいたま新都心からもほど近い南与野の「中央税務会計事務所」にお邪魔してきました。 事務所が近づくと目に入ってきたのは大きな駐車場とたくさんの社用車。そこには「お客さまに寄り添う」ことを何より大切にするという先代所長から続く中央税務会計事務所のこだわりがありました。

中央税務会計事務所と先生の現在までの歴史・変遷を教えてください。

中島先生

 中央税務会計事務所は1979年4月に、父が開業いたしました。今年で創業40周年になります。創業したばかりの頃は、相当な苦労をしたようですが、父が会計事務所の仕事について、文句や愚痴を言ったところは見たことがありません。このような父を見て育ったことが、私の税理士人生の原点だと思います。  大学卒業後、横浜の税理士事務所に就職し、2007年に中央税務会計事務所に入所しました。  事務所に入ってからは、3日に1度は事務所のあり方をめぐり父と喧嘩のような議論をしていました。今にしてみれば、父は私と向き合い、私の意見を聞き流さないで、応じてくれていました。だからこそ、自分も成長できたのだと感謝しています。こうして、図らずとも「対話」の時間をしっかりとれていたことが、事務所を継いだ後、大きな意味を持ちました。  2017年5月に父が急逝しました。前日まで元気だったので、非常にショックを受けました。しかし、私どもは個人事務所ですので、銀行に対しすぐさま手続きを行わないと職員の給料を支払うこともままなりません。しかも、法人申告直前の時期で事務所内も大忙しでした。本当に苦しい状況だったのですが、職員たちやお客さまの支えもあり、無事乗り越えることができました。  この経験が、現在の私と事務所の方向性を決めたように思います。

ご自身の経験が事務所運営に結び付いたということでしょうか。

中島先生

 父の代から「よろず相談所であれ」というのが事務所の方針でした。これは税務に関わらず、中小企業の経営者さまのあらゆるお悩み事に伴走者として寄り添っていくということです。  現在、私どもはその中でも特に「事業承継」に力を入れています。事業承継の大変さを実際に経験した自分だからこそ実感をもって経営者さまのお手伝いができる部分があると思っています。  事業承継で大切なのは、創業者の想いや理念、歴史をいかに引き継げるかです。法律や会計・税務の技術より、いかに「対話」をしていくかが大切です。  その部分のお手伝いをしたいと考え、経営者の想いをビデオレターとして残すサービスをする映像製作会社を作りました。

事務所の運営で大切にしていることがあれば教えてください。

中島先生

 父から引き継いだ「経営者に寄り添う」という理念を何より大切にしています。そのため「お客さまのところに行く」ということにもこだわり、駐車場、社用車、スクーターを十分に揃えて、お客さまのところに駆けつけやすい環境を整えています。

職員の方々について教えてください。

中島先生

 教育に力を入れています。その結果、申告ができるレベルのパートさんが何人もいて、業務面で大きく貢献していただいています。  また、国税OBの職員が10人ほどいます。法人税だけでなく、資産税や国際税務専門の者もいます。また、金融機関OB、社会保険診療報酬支払基金OBなども職員にいるので、専門性と幅広いサービスができると自負しています。

職員教育等について教えてください。

中島先生

 毎朝30分の勉強会をしています。また、調査事例の共有もしっかり行っています。所内研修、所外研修を定期的に行い、レガシィのCDも教材として使っています。  また、組織を横断する形で「相続委員会」「法人税委員会」などの委員会を設置していて、組織の枠組みにとらわれない活発な検討を行っています。

どういった方針で採用を行っているのでしょうか。

中島先生

 「親切な人」というのを第一条件に未経験者採用を積極的にしています。入所して半年から1年は、DVDなどを使い座学とOJTで教育を行います。最近は新卒の方も採用しているので、その場合はビジネスマナーから教えています。また、昨年より始めたばかりの試みですが、インターンの受け入れも行っています。若い方に来ていただくことで、事務所としても「学び」があると思っています。

今後の事務所の方針について教えてください。

中島先生

 引き続き、事業承継を経験した2代目経営者だからこそできる事業承継のお手伝いをしていきたいです。