全国の大家さんの心配ごとを払拭したい!

渡邊浩滋総合事務所 税理士・司法書士  
渡邊 浩滋 先生
東京都千代田区九段北1-3-1 VORT九段下5F ( 旧 九段下プラザビル)

今回は、九段下にある渡邊浩滋総合事務所にお邪魔してまいりました。渡邊先生は、講師としてもレガシィCD・DVDにご登場いただいています。5年前にもインタビューにお答えいただいた渡邊先生に、最近の取組や「大家さん支援」への想いについてお話しいただきました。

今回は、九段下にある渡邊浩滋総合事務所にお邪魔してまいりました。渡邊先生は、講師としてもレガシィCD・DVDにご登場いただいています。5年前にもインタビューにお答えいただいた渡邊先生に、最近の取組や「大家さん支援」への想いについてお話しいただきました。

渡邊先生

 皆さんもご存知のように、この5年の間、不動産業界は大きな活況にありました。私の事務所が以前から大家さんのサポートに特化していたこともあり、多くのお声掛けをいただくようになりました。特に「サラリーマン大家さん」のような一般の方が不動産賃貸業に参入する例が増えています。加えて、依然として不動産管理会社のニーズも高く、多くの法人支援を行っています。その結果、事務所も移転し、職員も増え、事務所の規模が大きくなりました。  また、セミナー講師や書籍の執筆のお声掛けも多数いただけるようになりました。

事務所の特徴を教えてください。

渡邊先生

 私は、不動産賃貸業は「投資」ではなく、あくまで「経営」であると考えています。「投資」として目先の数字だけを追って いては、健全な不動産賃貸業は行えません。多くの税理士先生が経営者の方に行っているように「経営指導」を行っていかなければいけません。  最近は「投資」という側面が強調された情報を鵜呑みにされる方も多く、まずは誤解を解き、経営者としての自覚を持っていただくところからお手伝いがスタートすることが多いです。  また、最近増えているのが「大家さんの事業承継」の相談です。賃貸物件の事業承継では、会社の事業承継とは違い、お子さん達は経営を引き継ぐという意識が低いことがほとんどです。不労所得を生む物件がもらえるという意識では経営は長続きしません。早めに後継者を決めて、必要な教育を行うべきなのは一般の会社と変わりません。  私は、賃貸業の事業承継の第一歩として、築15 ~ 20年で行う修繕の時期がふさわしいと考えています。この修繕をオーナーと後継者で一緒に進めていくのです。経営に必要な情報を引き継ぎながら、経営者としての自覚を促すことができます。  このように不動産オーナーの起業(経営開始)、経営、事業承継、相続を一体的にサポートしていけるのが当事務所の特徴であり、強みです。

新たな試みがあると伺いました。

渡邊先生

 お陰さまで、多くのお客さまにお声掛けいただくようになりましたが、当事務所だけで対応できる案件数や地域には限界があります。そこで、大家さんをサポートする税理士によるフランチャイジー組織「Knees」を立ち上げました。これは大家さんと税理士が膝(knee)を突き合わせて、ご要望や困りごとに一緒に対応していくという願いを込めて名付けました。

採用や職員教育について聴かせてください。

渡邊先生

 当事務所は未経験の方を積極的に採用しています。専門性の高い事務所であり、他の事務所とは仕事の仕方や考え方が異なる部分も多いため、まだ知識も経験もない方のほうが柔軟に事務所のやり方を吸収してくれるからです。その分、職員教育は親身になって行うようにしています。私自らが講師になって、所得税の基礎など、基本的なところから研修を行っています。

職員さんには日頃どのようなことを伝えていますか。

渡邊先生

 当事務所の経営方針として「誠実・思いやり・諦めない」という標語を掲げています。不動産経営にともに関わらせていただくために、一番大事なのは「信頼」です。信頼を得るためのキーワードとして3つの標語を掲げています。  また、「行動指針」として『オモバカ・スピリッツ』があります。お客さまを「慮って」行動しようというものなのですが、毎週、職員がそれぞれの「オモバカエピソード」を発表しています。

レガシィの教材はどのように利用していますか。

渡邊先生

 主に私自身の勉強に利用させていただいています。セミナーや勉強会に参加する時間が取れない時に重宝しています。

今後の展望などを教えてください。

渡邊先生

 前述の「Knees」をより大きく展開していくため、大家さんのサポートに情熱をもってあたっている税理士の仲間を募集している最中です。全国の大家さんのお悩みを解決し、大家さんを不安や苦労からお救いするような組織に育てていきたいと考えています。