I T で定型業務を自動化し、非定型業務の時間を創出
法律事務所の弁護士でありながら、リーガルテック企業の取締役でもある大橋氏に、デジタルシフトへの取組みやアプリ開発についてお話を伺いました。
近年、法律事務所のデジタルシフトが話題です。どう進めていけばよいでしょうか。
弁護士業界は、やる気があって優秀な方が集まっている業界だと思いますが、他と比べて必ずしもIT 化が進んでいるとはいえないのが現状ではないでしょうか。我々が、効率良く、お客様のためになる仕事をしようと思えば、まずは、IT ツールを使って業務を進めることの必要性を認識することが重要だと思います。
貴事務所では、どのような取組みをされていますか。
弁護士業務を行っていると、システムによってもっと効率化できるのにと思うことがあります。ですが、実際のシステム開発には、開発費はもちろん、手間や労力がかかるため、個人事務所が着手するにはハードルがありました。近年は事務所として規模感が出てきたため、費用と労力をかけて、システム開発ができるようになりました。
共同開発された弁護士業務用アプリ「LEALA」について教えてください。
先程お話した通り、法律事務所は、定型業務の自動化や情報の管理・共有について、共通の悩みを抱えています。そこで、こうした悩みを解消するアプリを開発すれば、弁護士業界の共通課題の一つを解決できるはずと考えて開発しました。
LEALAの特徴を簡単に説明してください。
定型的業務の自動化です。就任通知や訴状等の書面の自動作成、また、交通事故の損害計算、離婚の養育費等も自動算出できます。定型業務部分はLEALA で自動化できますから、非定形業務部分、つまり、人が時間を使うべき業務に集中できるようになります。あとは、主に顧客管理、経営分析ができるようになります。
最後に、どのような法律事務所の方にLEALAを利用してもらいたいですか。
LEALA は、弁護士業務のためのオールインワン・プラットホームですが、使うのは弁護士であり事務局員です。今以上に本質的な業務に時間をかけて、クライアントと社会のために、より良い仕事をしたい、という法律事務所の方々に利用して頂けたらと思います。LEALA の詳細は、https://leala.ai/をご覧ください。