田中義晴

父が会長、兄が社長、次男の私が専務という3人の税理士が在籍している税理士法人田中事務所に勤務。いわゆる家族経営の税理士事務所で零細企業を中心に税務申告書の作成業務を展開している。また顧問先数は法人350件、個人400件であり、しかもその全ての顧問先を3人の税理士が直接担当している。零細企業の顧問先が多いが、3人の税理士がダイレクトに顧問先の現場を訪問するので、零細企業の現状把握の嗅覚に優れている。



 本業以外にJAZZのLIVE活動も精力的に展開している。北村英治氏、マルタ氏、世良譲氏、松本英彦氏、古谷充氏、東原力哉氏などのJAZZミュージシャンとの共演も多数経験。さらにヤマハ管カラフェスタ2004全国大会ではグッドアンサンブル賞受賞。2001年にはJAZZのビッグバンドである「東京青空楽団+小林幸恵」にメンバーとして参加。日本人ビッグバンドとして初めて世界の音楽祭の最高峰、モントリオール国際ジャズフェスティバル(11日間に210万人が集まるマンモス/フェスティバル)に出演。税理士とLIVE活動の対極の活動をこなしている。



 しかし2002年正月に衝撃がおきる。顧問先の集金に行った帰り道で転倒し頭を強打。救急車で病院に運ばれる。病院でMRIに入ると後頭部骨折、脳挫傷、硬膜内出血、硬膜外出血との診断。その上脳内が出血多量の状態と判明。医師から家族に対して「もとに戻れるかどうか分からないので覚悟して下さい」と告げられた。しかし医師の懸命の治療にも助けられ九死に一生を得て、奇跡的に半月後に退院。6ヶ月後には社会復帰を達成。



そして・・・

自分の使命を真剣に考えた。

この事故を境に天野隆氏が塾長を務める自修塾に参加し、自分の進む道を認識した。



 税理士として顧問先を多数訪問している経験。LIVE活動を通じて多くの観客の前で演奏してきた経験。両者に共通するのは常に現場で人と触れ合い、パフォーマンスをし、そして共感を得る事である。この経験から、自分の進む道は「中小零細企業の経営者が活き活き、精力的に会社経営ができるお手伝いをすること。そして経営者が自分の進むべき道に行くためのサポートをする。」と認識した。現在は決算すっきりシートを使って、儲かっているのか、資金繰りは大丈夫か、潰れない為には何をすれば良いのか、この3点に焦点を絞って、経営者にアドバイスや業務提案を展開している。