井原隆一

1910年生まれ。

14歳で埼玉銀行(現りそな銀行)入行。

20歳にして父親の莫大な借金を背負い、勤めながら家業をこなし、寸暇を惜しんで借金を完済。また、並外れた向学心から独学で10年刻みに法律、経営、経済、宗教、歴史を修めた苦学力行の人。最年少で課長に抜擢。証券課長時代にはスターリン暴落を予測、経理部長時代には、日本で始めてコンピュータによるオンラインを導入するなど、その先見性は広く注目される。

その後、銀行では常務、専務取締役を歴任の後、大労働争議と大赤字で倒産寸前の会社の助人となり、一挙に40社に分社する等、「近き者説べば、遠き者来らん」の一句を心に“全ての社員を悦ばすこと”この一点に集中し、短期間に大幅黒字、無借金の超優良企業に甦らせる。その後も数々の企業再建に尽力。名経営者として高い評価を得る。60余年にわたる実業界での貴重な体験、博識、それに「人生の達人」とでも言うべき人柄が相まって、講演・著作などでもファンは数多い。現在93歳。今も、講演をはじめ事業経営のアドバイスなど多方面で活躍。



著書

『財務を制するものは企業を制す』

『新釈菜根譚』

『社長の帝王学』

『将たるものの人間学』

『リーダーの行動学』 他多数