弁護士会館ブックセンターで売れる書籍の傾向

弁護士会館ブックセンターで売れる書籍の傾向

レガシィ編集部員が見聞きした、弁護士・法律事務所にまつわるニュースをお知らせしていくのが「弁護士業界ニュース」。新しい法制度の話題はもちろんのこと、業界に関連する社会・経営・経済の話題や、講師の先生からお聞きした話など、さまざまなニュースをお届けします。

各単位弁護士会発行の書籍が根強い人気

先日、霞が関の弁護士会館の地階にある「弁護士会館ブックセンター」を訪問し、最近の売れ筋商品などについて、人見店長にお話を伺ってきました。

ご存知の先生が多いと思いますが、ブックセンターは法律専門書に特化した書店です。売り場は決して広くありませんが、限られたスペースにさまざまな分野の法律書と雑誌が所狭しと取り揃えられており、なかには大手書店チェーンでも入手困難な専門誌なども在庫するなど、弁護士先生にとってはとても頼もしい存在の書店です。
ちなみに、大阪高裁内にある「大阪高裁ブックセンター」はブックセンターの姉妹点で、こちらも人見店長が兼務されているそうです。

また、このタイプの法律専門書店は、弁護士会館に隣接する東京高等・地方裁判所の地階にもあり、こちらは「至誠堂書店」といい、鈴木店長が切り盛りされています。
おそらく、ブックセンターと至誠堂書店の2店舗をはしごすれば、大概の本を見つけることができるのではないでしょうか。

さて、人見店長に伺った、最新の売れ筋ベスト3は以下のとおりです。

第1位『後遺障害の認定と異議申立』(加藤久道、保険毎日新聞社)
第2位『一問一答 民法(債権関係)改正』(筒井健夫=村松秀樹編著、商事法務)
第3位『量刑調査報告集Ⅴ』(第一東京弁護士会刑事弁護委員会編、第一東京弁護士会)

やはり交通事故関連や法改正に関する書籍の人気が高いそうですが、こうした中で、常に上位にランキングしているのが、各単位弁護士会が発行する書籍なのだとか。

弁護士会が編集する書籍は、日頃の実務における問題意識を反映した、先生方のニーズに応える内容の書籍が多いということなのでしょうか。
レガシィ編集部も大いに参考にしたいと思います。