専門家だからといって難しい話をする必要はないのです

中里会計事務所  所長 税理士
中里隆重 先生
東京都豊島区南長崎5-10-12

セミナー講師として依頼される数の多さが売りの中里先生。セミナーに参加されたお客さまからの満足度も非常に高く、全国各地で講演を行っています。

 全国各地のセミナーに呼ばれて積極的に講演を行っているとお聞きしました。

中里先生

毎週のようにセミナーでの講演を行っており、今年に入ってからも現在までに約40会場、延べ1,800人近くのお客さまにお越しいただきました。講演の内容は、 消費税、事業承継、相続等、多岐に渡ります。

 中里先生のセミナーは、終了後のアンケートで満足度が8割超と聞きましたが、特に意識していることはありますか?

中里先生

他の先生とは、話の切り口を変えるように意識しています。例えば事業承継の話でも、社長、次期社長、会社等、すべてがうまくいった場合に事業が継承できますが、それ以前に、「明日、運転手が病気になり、一人休んだだけで会社が回らなくなってしまうかもしれない」「明日、社長が元気で目覚めるか?」というところから事業承継が始まる、という内容です。

もちろん専門的な知識もありますが、税理士だからといって難しい話をする必要はありません。聞いている人に分かりやすく、身近な事例に置き換えて話をするように心がけています。

実は、今でも人前で話すことは苦手です。しかし、自信のある内容については話ができます。簿記の勉強をしていた頃に、熱心に簿記を教えてくれた方がおり、おかげで簿記の知識に関しては自信を持って人に話すことができます。同様に、日々勉強を重ねることで身に付けた知識については、自信を持って人前で話すことができます。

税理士を目指して勉強したきっかけは何だったのでしょうか?

中里先生

高校を卒業してから、特に目標がないまま過ごしていた時に「日商簿記検定1級は、大卒程度にみなされる」という案内を目にしました。簿記を取得すれば、これから挽回できるのではないか、と感じたのがきっかけです。

税理士になってからは、たまたま自宅が近いということで、生産緑地の専門家である、とある先生からお声をかけていただき、生産緑地を学ぶことになり、それがきっかけで開業することにもなりました。

目の前にあることを、一つひとつ着実に取り組んでいった結果、現在では各地のセミナーに講師として呼んでいただけるようになりました。

 先生の事務所には、「経営計画策定部屋」という部屋があるようですが、どのようなお部屋なのでしょうか?

中里先生

以前使用していた事務所の跡地を利用したものです。経営者の方をお呼びし、経営計画を策定してもらう部屋です。その部屋に12時間ぐらい缶詰になっていただき、自社の経営計画についてじっくり考えていただきます。周囲から遮断してじっくり向き合う時間を作ることで、「自社の分析ができ会社の課題が明確になった」等、大変好評をいただいています。

 普段、どのような場面でレガシィのCDや税務についての勉強をされることが多いですか?

中里先生

講演に向かう移動中などに勉強することが多いです。普段、勉強する時間を確保するのがなかなか難しいので、移動中の時間を効率的に利用しています。

 今後はどのような取組に力を入れていかれるご予定ですか?

中里先生

今後は、セミナーをDVD化して販売していけたらと考えています。私の最大の売りはセミナー講演数の多さだと思っています。現在は、昔のように看板を掲げたらお客さまが増えていく時代ではありません。

こうしたセミナーでの講演を積極的に行い、税理士としての活躍の場を広げていけたらと思います。そして、DVDを少しでも多くの方に見ていただき、事業承継や相続税等、税務についての不安を解消していただけたらと考えています。