お客さまも職員も大事にする人と人をつなぐ会計事務所

小林修税理士事務所 所長 税理士  
小林 修 先生
埼玉県川口市西青木5-8-16 1 階

インタビューを前に緊張する担当編集にも気さくに話しかけてくださった小林先生。元営業マンという肩書きからか、まさにお話しをすること、お話を聞くことのプロフェッショナル。多くのお客さまから催しや取り組みがご支持されているのも納得です。その先生の事務所運営の根底にあるのは「人を大事にする」という思いでした。

税理士になったきっかけを教えてください

小林先生

 私はもともとは営業職のサラリーマンでした。妻の父親が会計事務所を営んでおり、義父からの要請を受ける形で事務所に入ることになりました。事務所に入ってから、働きながら資格獲得を目指しました。無事資格試験に合格した後、義父から事務所を承継いたしました。

もともとは営業マンだったのですね

小林先生

 はい。その時の経験が現在、税理士として活動する中で非常に役立っています。この時の経験があるので、お客さまのお手伝いの基本となる「お会いすること」「お話しすること」の経験が人より豊富で、スキルも修得していると思います。また私自身がお客さまとお会いしてお話しをさせていただくのが大好きですので、そこが事務所のカラーになっています。

事務所の特色を教えてください

小林先生

 先代である義父が、個人課税担当の税務署職員から税理士に転身された方でしたので、もともと法人税業務だけではなく資産税の業務も行っておりまし た。私が承継してからもそれは変わっておりませんが、昨年、さらなる飛躍を目指し事務所内に相続専門のチームを立ち上げました。専門に行うスタッフを置いたことで業務効率が飛躍的に上がりました。

特に力を入れている取り組みはありますか。

小林先生

 「経営改善計画」の作成に力を入れています。銀行の借り換えなどで利用されるのですが、お客さまだけでなく、金融機関にも喜ばれています。  また、ここまで細かく対応している会計事務所があまりないということで、顧問税理士の許可を得たうえで、当事務所が個別の案件として経営改善計画を作成することもあります。

お客さまに非常に好評をいただいている催しがあるとうかがいました。

小林先生

 それは「事業承継の後継者塾」ですね。今年の1月に「第41回」の後継者塾を開催いたしました。1年に4回のペースで行っており、すでに10年以上開催しております。毎回テーマを決めて講師をお呼びし、1時間半ほどお話を聞いた後に、懇親会を行っております。  実は「後継者塾」と名前がついておりますが、参加してくださっているのは「後継者」だけではありません。10年超の歩みの中で、後継者、創業者、会計ソフト会社、金融機関、ハウスメーカー、などなど、事業承継に関連するさまざまな方々が参加する催しになりました。   事業承継という会社にとっての重大なイベントは、関係者・業者・専門家が一体となって、長期的に取り組んでいかなければ、うまくいかないと感じております。よって、後継者塾は関係者、企業、専門家などが出会い、情報交換する場と位置づけております。  情報交換や交流を第一としておりますので、前半の講演では営業色の強い話はNGとしています。保険会社の方が講師でも保険商品の解説ではなく、「専門家だから話せる興味深い情報」をお話しいただいています。

事務所で大切にしていることを教えてください。

小林先生

 「人を大事にする事務所」でありたいと常々考えております。お客さまのことも、職員のことも大事にしています。  そのため、職員教育にも力を入れています。前述の後継者塾などの催しやセミナーは、職員が持ち回りで担当し、事前の準備や当日の司会など、すべて職員が主導で行います。これは実務の知識だけの専門家にはなってほしくないという思いがあるからです。知識はもちろんのこと、裏方仕事や人前で話す仕事など、一通りのことをこなすことができ、お客さまに喜んでいただけるような人材に育ってほしいと願っています。

レガシーのCD・DVDをどのように活用されていますか。

小林先生

 始業前の時間で情報収集のために聞いています。専門知識がコンパクトにまとまっていますので、集中的・効率的な情報収集に役立っています。さまざまな分野の情報を取り入れることができることも嬉しいポイントです。

今後の展望を教えて下さい。

小林先生

事務所の承継を見据えた取り組みを行うつもりです。承継後、事務所運営をうまく軌道にのせるため、事務所の特色づくりだけでなく、新規顧客の拡大に取り組みます。具体的には、コンサルティング業務に力を入れ、前述の経営計画づくりなどを駆使して、起業支援、法人化支援に力を入れていきます。  人とのつながりという当事務所の最大の長所をさらに広げていきます。