「より多くの人のお役に立てること」を目指しています

節税や効率だけでは測れないのが、会社の経営です。一番に優先されるべきは社長の意思であり、それに沿わないものは、いくら合理的な話でも受け入れてもらうことは難しいでしょう。社長に寄り添った顧問をされている久德先生の取組を聞きました。
所在地が赤坂ということで、都心の絶好のロケーションですね。
税理士法人化前(平成26年2月以前)から、20年ほど赤坂に事務所を構えていますが、その一番の理由は、地下鉄の便利さです。赤坂見附駅、永田町駅を合わせると5路線を利用することができるため、どの方面のお客さまの所に行くのにも圧倒的に便利です。
この地域のお客さまが多いのでしょうか。
この地域だけではなく、一都三県全域に及んでおり、法人と個人を合わせて400件くらいの顧問先さまがいらっしゃいます。「より多くの人のお役に立てること」をプライドとして取り組んでいます。
「商売繁盛応援します」というフレーズを掲げられていますね。
独立した時から大切にしている言葉です。ただし、経営コンサルティングのようなものではなく、あくまで税理士業務を土台としての取り組みです。試算表の作成から決算値の予想、そして資金繰りや銀行対策などをお手伝いしています。 売上を上げるお手伝いは大切だと思いますが、我々が大切にしているのは「社長の哲学に沿った経営ができるように」ということです。いくら節税になるとしても、社長の経営理念に沿わないものは行いませんし、提案も控えるようにしています。
法人内の仕事の進め方にも工夫があると聞いています。
独立の時から考えていることなのですが、事務所を「個人の寄り合い」にはしたくないと考えています。会計事務所は1人の職員が数十件の担当を持ち、その担当に係るあらゆることを担当職員が行うというスタイルが多いかと思います。そうすると、職員同士の人間的つながりが薄くなってしまうように思います。なので、業務を標準化、分業化し、1つの顧問先に複数の職員がかかわるような体制としています。
レガシィのCD・DVD等はどのように活用いただいているのでしょうか。
例えば、ここ最近では事業承継に関しての実務の進め方をCD・DVDで勉強しました。忙しい中でセミナーに行くのはなかなか難しいのですが、CD・ DVDであれば時間を選ばず観ることができます。専門家として情報は“仕入”にあたる大切なことです。また、レガシィの商品は実務に即役立つ、現場主義の商品なので活用しやすいのも魅力です。 CD・DVDの状況に近いお客さまに携わることになった場合、それを観ることによってどのように進めていけばよいかを学習できます。
最後に今後の展望を教えていただけますでしょうか。
法人全体というより私個人の取り組みなのですが、事業承継に力を入れていきたいと思っています。私も事業承継を考える社長と同じような年齢になってきまして、その気持ちをいくらかでも推察できるようになりました。また、お相手の経営者の方にとっても、若い人に言われるよりも、近い年代の人に言われた言葉のほうが説得力があると思うのです。 もちろん、事業承継は本業で順調に利益が出ていることが条件ですので、その辺りに関してもできることをお手伝いしています。 これから日本は、後継者難による大廃業時代を迎えると言われている中で、かかわる会社には末永く事業を続けていっていただきたいと考えており、そのためのお手伝いができれば良いと思っています。 それに伴って、今回初めて「極意カレンダー」を購入させてもらいました。これを利用し、近いうちに事業承継を検討しなければならなそうなお客さまに積極的にアプローチを行い、スムーズに承継を進めていただけるよう、お手伝いができればいいと考えています。 法人のほうは私より若い頼りになるパートナーがいるので、法人顧問を変わらずに行い、また新しいお客さまも増やしていければと期待しています。